2016年06月01日

6月の言葉!「洗心寮」

「洗心寮」

 私は今、各種の経営者勉強会、経営者団体に加入させていただいていますが、一番優先度の高いものは、倫理法人会という会です。
 この会は、一般社団法人倫理研究所の法人部門であり、主な活動は、毎日の朝礼、毎週朝6時からのモーニングセミナー、そして毎月の夜の勉強会、そして年一回行われる倫理経営講演会です。
 全国に会員6万社を超え、単会の数も670ヶ所と、正に日本国中津々浦々で活動、勉強をしています。私はその会でお役をいただいており、年一回有料の倫理経営講演会の講師という立場で、今年は6ケ所廻らせていただきました。倫理経営講演会のパターンは2通りあります。1つは会員企業の内から朝礼実演と講演会、もう1つは事業体験報告と講演会です。
 
 今年3月、佐賀県鳥栖市倫理法人会で行われた倫理経営講演会は前者で、朝礼実演との組み合わせでした。 1ヶ月程前に当日のパンフレットが送られてきました。朝礼実演の会社は洗心寮と書いてありました。
 普通、社名が書いてあるのに、どこかの寮なのか? 寮生か?少しいぶかしげに見ましたが、氣にもせず、数日過ごしました。  
 そこへ清水英雄先生から「昭和天皇 御製にたどるご生涯」という本のプレゼントがあり、よし「本氣(マジ)」3月号と4月号にこの御本を題材として書こうと思い、戦後天皇の行幸を読んでいました。
 その本には昭和天皇が昭和24年5月22日、佐賀県基山町にある因通寺というお寺を訪ねられていたと書かれていました。
 そこには、39名の海外からの引き揚げ孤児がおり、その孤児を見舞うためにわざわざ足を延ばされたのでした。陛下は一部屋一部屋、声をおかけになり、孤児を見回り、最後の「禅定の間」に来られた時、直立不動の姿勢をおとりになり、一点をじっと見つめられました。そこには二つの位牌を手にした女の子が立っていました。
 そうです、あの「仏の子」であり、陛下の後ろ姿に「お父さん」と声をかけた女の子です。しかも、その39名の子たちが居る施設が洗心寮だったのです。
 
 私は驚き、パンフレットを探しました。やはり3月24日鳥栖市倫理法人会の倫理経営講演会の1部、朝礼実演は洗心寮と書いてありました。あの50年前に昭和天皇がわざわざ訪問された孤児の施設の方々が朝礼実演をやって下さるのかと、驚きと申し訳なさでいっぱいになりました。同時に早く行きたいという感情に強くかられました。
 そして当日、洗心寮の職員さんによる朝礼が行われました。夜勤明けという職員さんもおられました。寮長の調(しらべ)浄信さんのもと、元氣に規律正しい朝礼実演でした。それを見ながら、胸の熱くなるものを感じました。
 翌日、因通寺と洗心寮へお邪魔しました。因通寺は浄土真宗のお寺で境内の一角に、
「みほとけの 教えまもりて すくすくと 生い育つべき 子らに幸あれ」という昭和天皇の御製を鋳込んだ梵鐘がありました。私も一つつかせていただきましたが、昭和天皇のお言葉が響き渡っていくような良い音色でした。
 お寺の参道をおりたところに洗心寮はあり、少し見学をさせていただきました。
 今は児童養護施設として45名の児童を心身ともに健やかに育成されているとのことでした。
 
 前日の講演会、そしてモーニングセミナー、その後の因通寺、洗心寮の訪問と心を充足し鳥栖を後にしました。
 折しも3月25日は私の63才の誕生日。鳥栖市倫理法人会のモーニングセミナー後の朝食会でいただいたバースデーケーキも美味しかったですが、この2日間の体験が生涯残る素晴しいプレゼントになりました。
 お役を受けることによるご褒美なのだと、感謝でいっぱいでした。

                            代表社員 前原 幸夫
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