2017年10月04日

10月の言葉!「下衆の勘ぐり」

「下衆の勘ぐり」

 9月19日、トランプ大統領が就任以来初めて国連で演説を行ないました。
 北朝鮮の金正恩委員長をロケットマンと呼び、北朝鮮を完全に破壊する以外選択肢はないとの警告を発しました。
 一方、金委員長の方もこの演説に対し、「歴代最悪な宣戦布告であり、史上最高の超強硬対応措置の断行を慎重に考慮する」と反論しています。
 最高とか超とか、いかつい過激な言葉が飛び交っています。
子どものころ、友人との喧嘩で目の下に手をやり、「アッカンベェ〜」と言ったり、「おまえの母さん出ベソ、3月 3日はヘソ祭り」と相手を罵ったりしたことを思い出すようなやりとりですが、国連という場を通し、大国の元首同士がそれに近いことをやっているように見えます。

 また、砲火は交えていませんが、口撃はお互い充分相手に届いています。
 米朝の睨み合いが今のまま続けばどうなるでしょうか。
 北朝鮮は米・中が何を言おうと核開発を止めることはないでしょう。
制裁が強くなればなるほどです。私には日本が第二次大戦に踏み切った当時の状況によく似ていると感じられます。
 中国進出を行う日本に対し、アメリカは石油などの資源の輸出禁止、アメリカにある日本資産の凍結といった、日本に経済的に制裁を科してきました。
 そして、それに耐えきれず、日本はハワイを攻撃し、太平洋戦争となったのでした。
 今の北朝鮮も当時の日本によく似ています。
 しかし、武力行使しないもう一つの手があります。それはアメリカが北朝鮮を核保有国だと認め、交渉のテーブルにつくことです。
 今は米朝ともに話し合いの糸口は見つけたいものの、米は核を放棄しろといい、北朝鮮は経済制裁を解除してからという、条件が全くすり合っていない、相手が呑むことのできない条件を出し合い、口撃しているだけです。
 何ら解決はできません。
 
 しかも、米がひとたび北朝鮮を攻撃すれば、ソウルは火の海、日本も甚大な被害を被ることでしょう。38度線には北朝鮮の大砲が南に向けて大量にあり、もし万が一の時には韓国で1000万人、日本でも100万人くらいの犠牲者は出るのではないかと言われています。
 そのような犠牲を承知の上で金委員長の首を取りに行くのか。とりあえず、戦火は避け、北朝鮮の核保有は認めその上で交渉し、金体制の温存を北朝鮮を国際的に承認し、経済支援をし、経済的に従属させて国際社会のルールに取り込んでしまうか、難しい選択です。

 しかし、今回の日本の総選挙で一つの答が示されたように思います。(これは全く私の推測ですが)
 それは、安倍首相が10月22日に総選挙を行うということは、それまでは大きな動きはないということ、逆にそれが終わればわからないということです。
 今や安倍首相はトランプ大統領の数少ない外交上の友人(ときには師匠)であり、ブレーンです。様々なことを相談し、情報を交換し合っているに違いありません。
 この時期、民進党のこととか、森友・加計のこととか言われますが、今を逃すと北朝鮮との問題で非常に手は打ちづらくなるものと判断したのではないでしょうか。
 北朝鮮と対話で行くのか、戦火を交えるのか、トランプ大統領のハラはもう決まっているはずです。それを安倍首相に伝えていないわけはありません。
 総選挙が終わった後、何か起こる予感がします。
 こんな予感は下衆の勘ぐりであってほしいと思いますが。


                          代表社員 前原 幸夫
posted by 前原幸夫 at 14:47| 今月の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする