2018年06月01日

6月の言葉!「イノベーション」

先日おもしろい例え話に出会いました。

 『訓練艦隊所属の戦艦二隻が、悪天候の中、数日前から演習航海を続けていた。私は先頭の戦艦に乗っており、陽が沈んでから当番でブリッジに入った。あたりに霧が発生して視界が悪かったので、艦長もブリッジに残り状況を見守っていた。
暗くなってから間もなく、ブリッジのウイングに立っていた見張りが報告に来た。
「右舷船首の進路に光が見えます」
「停止しているのか、後方に動いているのか」と艦長は聞いた。
「停止しています」と見張りは答えました。つまり、その船はこちらの進路上にあり、衝突の危険があるわけです。
艦長は信号手に「衝突の危険あり、進路を20度変更せよと、当該の船に信号を出せ」と命じた。
返ってきた信号はこうです。「そちらが20度進路変更せよ」
艦長は再度、信号手に指示した。「私は艦長だ。そちらが20度進路を変更せよと信号を送れ」
すると「こちらは二等水兵です。そちらが進路を変更しなければなりません」という返事が返ってきた。
艦長はついに怒り、吐き出すように言った。「信号を送れ。こっちは戦艦だ。20度進路を変えろ」
返ってきた光の点滅は、「こちらは灯台である」だった。
我々は進路を変えた。』

 私たちの人生は霧の中を前進しているこの船のようなものではないでしょうか。そして、船長が自分自身です。濃い霧の中に灯りが見える灯台の明かりと知らず、自分の進路は頑として変えようとはしません。怒りを持ってその灯りを発する物体(船)の進路を変えさせようとしているのです。
 その灯台の灯は夫であったり、妻であったり、子だったり、時には社員、部下であるのです。もっと言うと時代、経済の変化かもしれません。
 しかし、それが灯台だと知ると、慌てて進路を変えてゆく。幸い間に合ったから良かったものの、冷や汗ものです。
船は進路を変えなければ灯台と衝突をしていました。人生にとって進路を変えるとは何でしょうか。それは今まで身に着けてきた価値観であり、考え方です。私たちは自分が身に着けてきた価値観のメガネで全てのものを見ます。だから、そのメガネを変えなくては、正しいものの見方、考え方は出来ません。
 多分、この革新は無限にあるのでしょう。しかし、2つ3つ例を上げれば、脳力開発11カ条もその1つです。

第1条   自分で主体的にやる姿勢をつくろう。
      人頼りの姿勢をやめよう。
第2条   いつも進歩発展をめざす姿勢をつくろう。
      現状に甘んずる姿勢をやめよう。
第3条   他人の利益もはかる姿勢をつくろう。
      自分だけよしの姿勢をやめよう。
第4条   中心点を明らかにし、中心・骨組で考える習慣をつくろう。
      中心点が不明確で枝葉末節にとらわれる習慣をやめよう。
第5条   両面で考え、どちらが主流かも考える習慣をつくろう。
      片面で考え、非主流にとらわれる考えの習慣をやめよう。
第6条   立場・観点を整理し、多角度から考える習慣をつくろう。
      立場を無視し、一方的角度からしか考えない習慣をやめよう。
第7条   確定的要素から出発して考える習慣をつくろう。
      不確定な要素にふりまわされる習慣をやめよう。
第8条   手と口と足をフルに使った、行動のつながりで考える習慣をつく
      ろう。
      概念のつながりだけで抽象的に考える習慣をやめよう。
第9条   知識はすぐに使う習慣をつくろう。
      ペーパー知識のままで孤立させておく習慣をやめよう。
第10条  できるだけたくさんの物事に首を突っ込む習慣をつくろう。
      なるべく余計なことに関心を持つまいとする習慣をやめよう。
第11条  できるだけたくさんの人に会う習慣をつくろう。
    少数の人とつき合うだけで、交際範囲を広げまいとする習慣をやめよう。


 世の中の大革新、大転換についてゆくためには、テクノロジー、テクニックの大革新、イノベーションも必要ですが、それと同時に価値観、物の見方考え方の大革新も必要となってきます。
 そのスタートは自分の価値観は低いという認識です。いくつになっても、まだまだ成長発展する(出来る)余地は残っているという信念です。挑戦しようとする意欲です。

「なにを言うか、私の今身に着けている価値観、物の見方は、私が何十年かけて磨いてきたすばらしい価値観なんだ。それを否定するのか」とお怒りの声があるかもしれません。しかし敢えてお叱りの言葉を甘んじて受ける覚悟で言えば、私たちが今身に着けている価値観は全て借物であり、人からの借用物だということです。もっと言えば、その借り物を自分の都合のいいところだけ切り取り、継ぎ合わせて真にパッチワークのような価値観が形成されているのです。

 よく考えてみて下さい。自分の名前でさえ自分では知らずに、人から教えてもらったものです。生まれた時につけていただいた名前。しかし、生を受けしばらくして、周りの人が自分のことを、私なら「幸ちゃん、幸ちゃん」と呼んでくれる。あぁ、私は幸ちゃんていう名前なんだと知り、「ぼく」と言う単語を知る前に、「幸ちゃんは」と自分のことを言ってしまう。自分の名前でさえ人から教えてもらうのです。
 親・先生・書物・テレビ・友人・周りの人々・・・いろんな人に教えてもらった(借りている)知識で全て構成されています。
だったら、その価値観は最善最高のものと思わず、まずその借物を新しくす
ることから始めなければなりません。

 死ぬまで革新、イノベーション(あの世に行っても大革新、大イノベーション)です。


                                                      代表社員 前原 幸夫
posted by 前原幸夫 at 10:25| 今月の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする