2019年02月01日

2月の言葉!「ツルの恩返し」


 「石川や浜の真砂は尽きるとも 世に盗人の種は尽きまじ」

これは、石川五右衛が詠んだ辞世の句です。

どんな世になっても盗人がいなくなることはないと、高笑いをしている五右衛門が想像できます。

今、盗人よりも世の中を騒がせているものが特殊詐欺です。

盗難は、盗られた盗まれたという感情だけですが、詐欺は騙された相手の思うツボにはまったという、自責の念がプラスされますから、感情的にはショックが大きくなります。この特殊詐欺で有名なのはオレオレ詐欺と言われるものですが、最近ではもっと手の込んだものが見られます。

私にも届きましたが、架空請求の通知書です。しかも、裁判所とか警察とか公的な機関を名乗り、もっともらしく郵送されます。手にした瞬間は、いったい何のこと?と驚き慌てることも多いと思います。

「ありがとう」で有名な清水英雄先生も詐欺に遭われました。(これは先生が皆様にも是非、詐欺の実態をお知らせして欲しいとの要望で書かせていただいています)

昨年末、中野区役所を名乗る人物から一本の電話がありました。
清水英雄先生に還付金を振込みたいので、銀行に行って入金の手続きをして欲しいというものでした。
電話を取ったのは奥様です。奥様はキャリアウーマン。法人の経理事務や資金の運用など、世間の動きには鋭く、ご主人とは違い(失礼)金銭的にも大変しっかりされた方です。最初入金通知の電話があった後、今度は本人確認と称し、再度電話が入りました。これですっかり信じたということです。中野区役所が本人確認をすることで、正式な通知であると思い込ませたのでしょう。
こうなれば、赤子の手をひねるようなもの。

何の疑いもなく奥さまは翌日銀行に行き、ATMの前で、電話で指示された通りキーを打ちます。あっと言う間に通帳の残高は0になり、全額は電話の主の口座に振込まれたということです。
こう書くと、何で?と思いますが、それが人間。
私を含め全ての人が狙われていますし、騙される可能性があります。

なにせ、平成29年 1万8千件を超える事件が発生し、500億円の被害が出ており(1件当たり270万円)、莫大な金額です。
もはや一大産業、一大ビジネスといっても過言ではありません。


こんな昔話があります。

ある冬の雪国でのこと。
夜、おじいさんが自分の仕掛けた罠を見に行くと、そこに一羽の鳥が引っかかっておった。おじいさんはかわいそうにと、その鳥を放してやった。数日経った夜、おじいさんの家の戸を叩く音がする。おじいさんが出ると、若くてきれいな娘が、道に迷ったので宿を貸してくれと手を合わせる。おじいさんは、はいはいと娘を泊めてやり、娘はその御礼にとハタを織るのでこの部屋には良いというまで入らないで欲しいと言って部屋に閉じこもった。朝昼晩、食事を用意し、何ヶ月か経った。おじいさんが、もういいだろうと覗いてみると、ハタ織りの機械にはハタどころか何も織られていなかった。

おじいさんは怒って、その娘に言った。「何ヶ月も何をしていたんだ ただ飯食って」娘はその問いには答えず、その部屋の窓から鳥となって大空へ舞い上がって行った。おじいさんはその後姿に向かって、「おーい!お前はツルではなかったのか?恩返しはしないのか?」と叫んだ。

その鳥は振り向き、ニヤッと笑って言った。
「いいや、私はツルではなくサギだ」と・・・

(警察曰く)
一番氣をつけて欲しい方は、、、
「私は絶対に騙されないと思っている」あなた!!




代表社員 前原 幸夫
posted by 前原幸夫 at 09:13| 今月の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする