2017年12月01日

12月の言葉!「労働生産性」

「労働生産性」

最近、「労働生産性」という言葉が飛び交っています。
安倍内閣の打出した「働き方改革」も労働生産性の向上がなければできません。そもそも労働生産性とは何でしょうか。
 まず、生産性とは何か。
生産性=(算出(output))/(投入 (input)) であり労働生産性とは、社員1人当たりの生産性です。
社員1人当たりの産み出す成果ということもできます。
数字に置き換えれば1人当たり付加価値額です。色々、付加価値額の定義はありますが、ここでは売上−仕入(材料費)−外注費=付加価値額とし、それを社員の数で割ったものを1人当たりの労働生産性として話を進めます。
(一定時間に物を生産する量や販売金額を基にする物的生産性というものもあるようですが。)
(売上−仕入−外注費)÷社員数という1人当たりの労働生産性を上げるにはどうすればよいか。

 1つ目は、大幅な機械化やIT化です。ますます少子高齢化は進行してゆきます。人がしなければならない業務と、機械でもできる業務、機械に任せることのできる業務との分別です。作業効率のアップ、これが不可欠です。
我々の業界も今から40年前は全てが手書き、手集計(そろばん)でした。1人が担当できる件数は10~15社くらいでした。それが、コンピュータ
が導入され、1人30社くらいは優に担当しています。
 2つ目は、商圏の拡大です。岡山市のみで商売していた時代から、今や世界相手です。インバウンドもあります。いい情報はネットにより瞬時に日本全国、世界中に流れます。商圏、販売方法の見直し、これも大切です。
 3つ目は人財育成です。社員数を減らせば1人当たりの労働生産性は上がりますが、中小企業では人は宝、易々とクビは切れません。社員1人1人を戦力として育て上げなければなりません。
それには教育です。売り方や、作り方などを教えるのも大切ですが、なぜ働くのか、なぜ売上を上げるのか、なぜこの会社の利益が必要なのか等々、根本的な人間教育が必要です。
 
有名な話ですが、ある靴の販売員が2人してアフリカの原住民に靴を売りに行った話です。アフリカから帰って社長に報告します。1人は「あそこに靴は売れませんよ。誰も靴を履いていませんから」と言い、1人は「社長、すごい市場です。誰も靴を履いていませんから」と真反対の報告をしたということです。靴を履いていない、裸足の原住民を見て1人は売れない、1人は売れると判断したのです。
 この判断力、現状認識力の差で企業は進む方向が違ってきます。
 成果=能力×ヤル氣×考え方 です。能力の教育だけでなく、ヤル氣や考え方の教育、これも大切です。いや中小企業では、このヤル氣や考え方の教育の方が大切かもしれません。
 なぜならば、大企業の社員は、大企業に入ったという帰属意識(誇り)が高く、又、同期入社の社員も100〜200人。会社によっては1,000人といるわけですから、自然と競争し合い、勤労意欲を上げてゆきます。ヤル氣満々の社員団が形成されます。

しかし、中小企業は残念ながらそんなモチベーションはありません。名も知られていない会社に入り、競争し合う仲間もいない。自ずと勤労意欲は上がりません。
ヤル氣や考え方が低レベルであればいくら能力があっても宝の持ちぐされ、能力を発揮してもらえません。
又、能力を高めるためには時間がかかります。ヤル氣や考え方のアップはやり様によっては一瞬で変わります。瞬時にアップします。氣を変ればいいのですから。
社長が社員をその氣にさせ、社員の氣を変えてゆく、この人間教育です。それは社長自らが行なう必要があります。
コンサルタント(借り物)では効果は薄いでしょう。 社長が自分の言葉で人生観や職業観、人間観や利益観、様々な念いを熱く語ることです。ここで大切なことが一つあります。
それは、心の底から社員の成長を願い教育することです。ある歯科医院の話ですが、その医院では毎朝、朝礼を行ない挨拶や返事、笑顔の創り方、院長スピーチ等々行なっているのですが院長先生は次のようにおっしゃいました。
「この朝礼はある意味社員研修なのです。しかし、私のために医院の為に若い女性たちに強いているのではありません。若い女性スタッフがやがて結婚し、子どもが出来た時、お辞儀や挨拶、返事や笑顔をしっかり身に付けた妻や母親になってもらいたいという念いからなんです」
社長のために会社のための教育ではなく、社員の将来のために、社員が自社を辞めた時にも役立つようなそんな人間教育をやっていきたいものです。
そのことが取りも直さず、労働生産性を上げる近道なのですから。

                            代表社員 前原 幸夫
posted by 前原幸夫 at 00:00| 今月の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする