2020年10月02日

10月の言葉!「岡山自主夜間中学を思援する会」

皆さんは、夜間中学という学校があることをご存じでしょうか。
夜間の高校や大学は聞いたことはありますが、中学校の夜間は聞いたことがありませんでした。ふとしたことで岡山にも個人的に自主夜間中学を運営している団体があり、その代表をしている城之内(しろのうち)庸(のぶ)仁(ひと)さんと知り合いになりました。

そもそも夜間中学とは、戦後の混乱期、義務教育を受けられなかった、あるいは修了出来なかった人や、本国で義務教育を修了せず、日本で生活をすることとなった外国人のために設置された、公立の中学校の夜間学級です。

現在夜間中学に通っている人たちは、戦後の混乱期に学校に通っていなかった人や、中国残留孤児の人、親の仕事や結婚などで来日したものの、年令が高く中学校に入学できずにいる方、不登校などのため、ほとんど学校には通っていないにも関わらず、形式的に中学校を卒業した人など様々です。かけ算の「九九」が出来ない、電車に乗っても漢字が分からず、「運賃」という文字が読めない、そんな日常生活を送ってゆくために最低必要な基礎学力を学び直したいという人々が多くいます。

しかし、岡山県には公立の夜間中学はありません。昭和28年にスタートした学校も10都道府県34校のみです。(2020.9.23時点)
そこで、岡山市内で公立中学校の英語の教師をしている城之内さんが立ち上がりました。一般社団法人 岡山に夜間中学校をつくる会です。   

担任をしていた生徒が「全欠」という、ほとんど学校に来れないという状況で卒業してゆきました。そして、何年かして城之内さんを訪ねて来たその生徒は「先生、働きたいけど、読み書きも計算もうまく出来なくて就職できないんです」と辛い胸の内を語ったといいます。

どんな場でもいい、そんな人々に学びの場を提供したいという思いで今、教員の免許を持ったボランティアの人たちが善意で運営している、自主夜間中学を運営されています。教室の家賃や水道光熱費、全て自分たちで賄わなければなりません。開設当初は3人だった生徒が、今では140人(2019.6時点)にまで増えました。





城之内さんは今、公立の夜間中学の必要性を感じています。コロナ禍で私は、夜間中学の重要性を感じています。コロナと何の関係があるのかと思われるかもしれませんが、コロナで分かったことは、日本のサプライチェーンの脆弱性です。もっと言うと、中国や外国依存の高い生産供給体制です。マスク1つとっても、中国から入らなければ欠品すると


いう国に今、日本はなっています。日本国内で、もう一度サプライチェーンの構築が必要です。日本で需要するものは日本国内で製造することが必要です。これは、経済の問題ではなく、国や国民を守る国防の問題です。

外国依存率を下げるために労働力が必要です。今の日本にその労働力はありません。ならば、外国の方々の労働力に頼るしかありません。その外国人の方々に最低限の学力をつけていただかないと、日本の社会が持ちません。社会が成り立ちません。漢字を読む書く、たし算引き算、九九が出来る。これは生きるために生活するために最低限必要な事です。この需要は益々高まってくると思います。

社会が複雑化すればするほど、その網からもれてゆく人々も増えてきます。日本人の中で読み書きの出来ない人がいるなんて思いもよりませんでした。しかし、現実には多くの日本人が出来ません。今後益々増加してくるでしょう。コロナで不登校、孤立している生徒も数多くいると聞きます。岡山に公立の夜間中学校が出来る運動もしなければなりませんが、当分は城之内さんたちボランティアの方々が運営している岡山自主夜間中学を思援し、強化してゆかなければなりません。校舎や光熱費の維持だけでも相当な資金が必要です。

どうか、皆様の善意をよろしくお願いいたします。
 

代表社員 前原 幸夫

posted by 前原幸夫 at 10:43| 今月の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする