2017年12月01日

12月の言葉!「労働生産性」

「労働生産性」

最近、「労働生産性」という言葉が飛び交っています。
安倍内閣の打出した「働き方改革」も労働生産性の向上がなければできません。そもそも労働生産性とは何でしょうか。
 まず、生産性とは何か。
生産性=(算出(output))/(投入 (input)) であり労働生産性とは、社員1人当たりの生産性です。
社員1人当たりの産み出す成果ということもできます。
数字に置き換えれば1人当たり付加価値額です。色々、付加価値額の定義はありますが、ここでは売上−仕入(材料費)−外注費=付加価値額とし、それを社員の数で割ったものを1人当たりの労働生産性として話を進めます。
(一定時間に物を生産する量や販売金額を基にする物的生産性というものもあるようですが。)
(売上−仕入−外注費)÷社員数という1人当たりの労働生産性を上げるにはどうすればよいか。

 1つ目は、大幅な機械化やIT化です。ますます少子高齢化は進行してゆきます。人がしなければならない業務と、機械でもできる業務、機械に任せることのできる業務との分別です。作業効率のアップ、これが不可欠です。
我々の業界も今から40年前は全てが手書き、手集計(そろばん)でした。1人が担当できる件数は10~15社くらいでした。それが、コンピュータ
が導入され、1人30社くらいは優に担当しています。
 2つ目は、商圏の拡大です。岡山市のみで商売していた時代から、今や世界相手です。インバウンドもあります。いい情報はネットにより瞬時に日本全国、世界中に流れます。商圏、販売方法の見直し、これも大切です。
 3つ目は人財育成です。社員数を減らせば1人当たりの労働生産性は上がりますが、中小企業では人は宝、易々とクビは切れません。社員1人1人を戦力として育て上げなければなりません。
それには教育です。売り方や、作り方などを教えるのも大切ですが、なぜ働くのか、なぜ売上を上げるのか、なぜこの会社の利益が必要なのか等々、根本的な人間教育が必要です。
 
有名な話ですが、ある靴の販売員が2人してアフリカの原住民に靴を売りに行った話です。アフリカから帰って社長に報告します。1人は「あそこに靴は売れませんよ。誰も靴を履いていませんから」と言い、1人は「社長、すごい市場です。誰も靴を履いていませんから」と真反対の報告をしたということです。靴を履いていない、裸足の原住民を見て1人は売れない、1人は売れると判断したのです。
 この判断力、現状認識力の差で企業は進む方向が違ってきます。
 成果=能力×ヤル氣×考え方 です。能力の教育だけでなく、ヤル氣や考え方の教育、これも大切です。いや中小企業では、このヤル氣や考え方の教育の方が大切かもしれません。
 なぜならば、大企業の社員は、大企業に入ったという帰属意識(誇り)が高く、又、同期入社の社員も100〜200人。会社によっては1,000人といるわけですから、自然と競争し合い、勤労意欲を上げてゆきます。ヤル氣満々の社員団が形成されます。

しかし、中小企業は残念ながらそんなモチベーションはありません。名も知られていない会社に入り、競争し合う仲間もいない。自ずと勤労意欲は上がりません。
ヤル氣や考え方が低レベルであればいくら能力があっても宝の持ちぐされ、能力を発揮してもらえません。
又、能力を高めるためには時間がかかります。ヤル氣や考え方のアップはやり様によっては一瞬で変わります。瞬時にアップします。氣を変ればいいのですから。
社長が社員をその氣にさせ、社員の氣を変えてゆく、この人間教育です。それは社長自らが行なう必要があります。
コンサルタント(借り物)では効果は薄いでしょう。 社長が自分の言葉で人生観や職業観、人間観や利益観、様々な念いを熱く語ることです。ここで大切なことが一つあります。
それは、心の底から社員の成長を願い教育することです。ある歯科医院の話ですが、その医院では毎朝、朝礼を行ない挨拶や返事、笑顔の創り方、院長スピーチ等々行なっているのですが院長先生は次のようにおっしゃいました。
「この朝礼はある意味社員研修なのです。しかし、私のために医院の為に若い女性たちに強いているのではありません。若い女性スタッフがやがて結婚し、子どもが出来た時、お辞儀や挨拶、返事や笑顔をしっかり身に付けた妻や母親になってもらいたいという念いからなんです」
社長のために会社のための教育ではなく、社員の将来のために、社員が自社を辞めた時にも役立つようなそんな人間教育をやっていきたいものです。
そのことが取りも直さず、労働生産性を上げる近道なのですから。

                            代表社員 前原 幸夫
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2017年11月01日

11月の言葉!「教育力」

「教育力」

 近年の教育の荒廃・世相の乱れは目を覆うばかりです。
いじめも教育の荒廃の象徴でしょうが、服装の乱れ、先生への暴力、親子関係の殺人、公共マナーの欠如、性の乱れ等、嘆かわしいかぎりです。
 教育力の低下が進んでいるといってもいいでしょう。教育の場としての空間の減少と、それを教える側の人間力低下があると考えます。

 教育の場は、昔(特に江戸時代)は家庭があり、地域があり、寺子屋や藩校という学校があり、士農工商全てが教育を施されていました。
 それぞれが上下の秩序を重んじ、ヨコの連帯感を養っていました。いざというときには藩(国)を守るために。

 しかし今、家庭は核家族、両親は生活にあくせくし、子どもの教育どころではありません。学校に任せっきりです。
 その学校は、先日も映像が流れていたように、生徒が先生を殴る蹴るの状態。先生は生徒に体罰が許されないことを生徒は知っているため、生徒はやりた
い放題です。

 地域も、昔はウルサイおじいさんやおばあさんがいて、口うるさく叱ったものですが、今や大人は無関心。見て見ぬふりや、関わりを持たないようにと疎遠な地域社会が形成されています。
 企業はというと、特に大企業はそんな教育などにはお構いなし。
歩合給的な売上至上主義、あるいは能力至上主義(教育しなくともいい人財は勝手に入ってきてふるいにかける仕組みですから)で、電通等に見られるように、人を人と思わない働かせ方で業績最優先の経営です。

 こういう状況の中、中小企業だけは違います。かけがえのない人財です。年に一人か二人しか入ってこない人財を、易々と辞めさせるわけにはいきません。
 しっかり教育し、素晴らしい人財に育て上げなければ、企業の存続発展はありません。
 そのためにはまず教える側の人間、すなわち社長が教育力を向上させることです。教育力を向上させるには、まず自らが学び、教育を受けることが必要です。謙虚に学び、自らの人間力を上げる必要があります。それが不可欠な理由は中小企業の特質からも見ることができます。
 大企業と比べ、中小企業には次のような特質があると思います。
 
1.連帯保証を社長は負う
無借金の中小企業は少ない中で借入を行うには、銀行は社長の連帯保証を要求してきます。
もし、会社がうまくいかなかったら、社長はその借金を負わなければなりません。家屋敷をかけ、時には  自らに生命保険をかけ、命がけで経営をしているのが、中小企業の社長です。

2.社長と社員が毎日顔を合わせる
トヨタの社長が、一工員と顔を合わせることなどまずあり得ません。
しかし中小企業は毎日顔を合わせます。
社長は2つの眼で社員を見ていますが、社員の側は10人なら20個、30人なら60個の眼で社長を見  ています。
社長はすべて、いつも見られています。それに耐えうる行動や立ち振る舞いが求められます。いつも社   員に面接されているようなものです。

3.誘因は社長
誘因とは、社員の労働意欲を駆り立てる誘発的要因、換言すれば、社員の眼の前にぶら下げるものです。
大企業に比べ給料やボーナスは低く、休暇もなかなか取れず、福利厚生施設もなく、老後の保障も少ない  のが中小企業です。でも社員には大企業に負けない働きを要求します。
では何をもって社員の勤労意欲を動機付けるのか、それは社長自らの存在です。
社長のような人間になりたい、社長のような人生を送りたいと思わせることです。社長と社員という関係  を師匠と弟子の関係にすることです。それには、社長の人間力の向上、素晴らしい人間力の醸成が不可欠  です。

4.商品の差別化
他社と何が違うのか。大企業にはそれぞれ特色ある商品、サービス、売り方、店舗等がありますが、中小  企業は売り物がほとんど差別化できていません。
  
 ではなぜ、お客様は当社を選ばれるのか。それは社長を買うのです。社員さんを買っていただいているの です。商品はどこで買っても一緒なのに、誰から買うかの差別化です。まさに人間力勝負です。
 中小企業かの特質から見ると、社長や社員の人間力が不可欠の要因となり人間教育こそがまさに生死の分 かれ目と言っても過言ではありません。
 社長が自らを教育し、自らの教育力を挙げ、社員の師となり、社員を教育し、お客様から選ばれる会社作りをしてゆかなければ、中小企業は生き残れないということです。

 また、今の世の中、家庭でも地域でも、学校でも大企業でもできない人間教育を中小企業が行ない、家庭を、地域を、そして日本を良くしてゆかなければならない教育機関としての機能も持たざるを得なくなっているということです。中小企業の人間教育で、企業の発展はもとより地域の発展にも寄与できることを確信して学んでゆきましょう。


                           代表社員 前原 幸夫
posted by 前原幸夫 at 12:00| 今月の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月04日

10月の言葉!「下衆の勘ぐり」

「下衆の勘ぐり」

 9月19日、トランプ大統領が就任以来初めて国連で演説を行ないました。
 北朝鮮の金正恩委員長をロケットマンと呼び、北朝鮮を完全に破壊する以外選択肢はないとの警告を発しました。
 一方、金委員長の方もこの演説に対し、「歴代最悪な宣戦布告であり、史上最高の超強硬対応措置の断行を慎重に考慮する」と反論しています。
 最高とか超とか、いかつい過激な言葉が飛び交っています。
子どものころ、友人との喧嘩で目の下に手をやり、「アッカンベェ〜」と言ったり、「おまえの母さん出ベソ、3月 3日はヘソ祭り」と相手を罵ったりしたことを思い出すようなやりとりですが、国連という場を通し、大国の元首同士がそれに近いことをやっているように見えます。

 また、砲火は交えていませんが、口撃はお互い充分相手に届いています。
 米朝の睨み合いが今のまま続けばどうなるでしょうか。
 北朝鮮は米・中が何を言おうと核開発を止めることはないでしょう。
制裁が強くなればなるほどです。私には日本が第二次大戦に踏み切った当時の状況によく似ていると感じられます。
 中国進出を行う日本に対し、アメリカは石油などの資源の輸出禁止、アメリカにある日本資産の凍結といった、日本に経済的に制裁を科してきました。
 そして、それに耐えきれず、日本はハワイを攻撃し、太平洋戦争となったのでした。
 今の北朝鮮も当時の日本によく似ています。
 しかし、武力行使しないもう一つの手があります。それはアメリカが北朝鮮を核保有国だと認め、交渉のテーブルにつくことです。
 今は米朝ともに話し合いの糸口は見つけたいものの、米は核を放棄しろといい、北朝鮮は経済制裁を解除してからという、条件が全くすり合っていない、相手が呑むことのできない条件を出し合い、口撃しているだけです。
 何ら解決はできません。
 
 しかも、米がひとたび北朝鮮を攻撃すれば、ソウルは火の海、日本も甚大な被害を被ることでしょう。38度線には北朝鮮の大砲が南に向けて大量にあり、もし万が一の時には韓国で1000万人、日本でも100万人くらいの犠牲者は出るのではないかと言われています。
 そのような犠牲を承知の上で金委員長の首を取りに行くのか。とりあえず、戦火は避け、北朝鮮の核保有は認めその上で交渉し、金体制の温存を北朝鮮を国際的に承認し、経済支援をし、経済的に従属させて国際社会のルールに取り込んでしまうか、難しい選択です。

 しかし、今回の日本の総選挙で一つの答が示されたように思います。(これは全く私の推測ですが)
 それは、安倍首相が10月22日に総選挙を行うということは、それまでは大きな動きはないということ、逆にそれが終わればわからないということです。
 今や安倍首相はトランプ大統領の数少ない外交上の友人(ときには師匠)であり、ブレーンです。様々なことを相談し、情報を交換し合っているに違いありません。
 この時期、民進党のこととか、森友・加計のこととか言われますが、今を逃すと北朝鮮との問題で非常に手は打ちづらくなるものと判断したのではないでしょうか。
 北朝鮮と対話で行くのか、戦火を交えるのか、トランプ大統領のハラはもう決まっているはずです。それを安倍首相に伝えていないわけはありません。
 総選挙が終わった後、何か起こる予感がします。
 こんな予感は下衆の勘ぐりであってほしいと思いますが。


                          代表社員 前原 幸夫
posted by 前原幸夫 at 14:47| 今月の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月01日

9月の言葉!「3は天、4は地、7は天地」

「3は天、4は地、7は天地」

 私は以前の本氣で70年周期説なるものをご紹介しました。
 70年ごとに大きな変化が起こっています。
 2015年(平成27年)は昭和25年生まれの人が65才になった年、いわば団塊の世代が65才になり現役をリタイアし、生産層から消費層へ移行した年ですが、その70年前は1945年まさに終戦の年、敗戦の年でした。
 それから約70年前1877年西南戦争で西郷隆盛が敗れ、武士の世が完全に終わった年であります。

 何氣なしに70年説なるものをご紹介したのですが、実は70年とりわけ7という数字には大きな意味があることを知りました。
 まず、7は3と4が合わさった数字です。3は古来より上中下、一度あることは三度あると言われるように、3点で物事は成り立つと言われています。
 神があり、男女がありそして子女が生まれる。三段階原則にあるように、3は天を表します。4は東西南北、四方の位置を示し、地を表します。
 従って、7は天と地の合計額なのです。7は天地創造を完成させた数と言われ、人間の営みも一週間単位であり、7は「完成数」とか一区切りの基本数とか言われるそうです。
 又、10は10進法とかに使われるとおり、天を意味する3が3段階を超えた合計額9に1を加えたものであり、完成を意味する数字なのです。
 従って、70は完成数7で一区切りできなかったものを10段階完成数である10をかけたものであり、「完全に物事が一区切りする数」なのです。
 即ち、70は古希のように一つの時期が終結したり、完成したり、古いものに限界が来て全く新しいものへ転換をする区切りの数というわけです。
 しかも、1945年から70年の2015年が大転換点であるとすれば、一区切りの完成数としての7年間が今進行中ということです。
 2015年から2022年、今が最も大切な時期ということです。
 戦後70年とは全く違う価値観を持ち、新しい70年に向かう準備を完成させる7年間です。あと5年です!!
 何をすればいいのでしょう。140年前は武士の世が去り、日本は鎖国から一転してヨーロッパを手本とした富国強兵の70年でした。
 そして、1945年太平洋戦争に敗れてから日本は日本人としての誇りや日本文化自ら踏みにじり、アメリカに迎合しアメリカの価値観一色にしてしまいました。
 大量生産、大量消費、弱肉強食、今2015年これらのアメリカの価値観ではもはや生存さえ危ない大転換期に入ってきました。
 140年前はヨーロッパを、70年前からはアメリカを手本としてきた日本、これからの70年手本とすべきものは日本文化です。日本文明と言ってもいいと思います。
 そのおおもとは日本伝統文化の再認識再構築です。
 古事記、日本書紀に源を発する日本文化にもう一度スポットを当て、自分のものとして生活してゆくことです。そして、この日本文化を世界のスタンダードとすることです。

 日本の神道は八百万の神です。どの国にもない他の宗教と対立することのない神々です。又、全ての国は権力で領土領民を支配する「うしはく」で成り立っています。領土領民を国王が私的に支配し、君臨する国。
主人(うし)履く(はく)=所有する国です。
「しらす」とは情報の共有です。「知らせ」を聞いたみんなが情報を共有し、互いに必要な役割を定め、みんなで一致団結、協力をして国を造ってゆくというものです。

 つまり特定の権威(権力ではなく)の元に皆集い、そこで情報を共有し皆で行なう。そんな統治手法です。
 真に聖徳太子が作られた十七条憲法です。「和を以って尊しとなす」です。
 これからの70年間、アメリカによって黒く塗りつぶされた日本人としての魂を磨く時です。
 自信を持って日本文化を高く掲げ、まず日本を再興し、そして世界に日本文化を拡げ安らかな穏やかな世界にしてゆこうではありませんか。
 これから5年が一つの区切りです。


                           代表社員 前原 幸夫
posted by 前原幸夫 at 11:38| 今月の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月02日

8月の言葉!「ミャンマー紀行」

「ミャンマー紀行」

 昨年から認定NPO法人日本ミャンマー医療人育成支援協会の事務局のお世話をさせていただくようになり、ミャンマーへの関心がにわかに高まっていました。
 昨年もミャンマーに行こうと思っていたのですが、昨年は入院等もあり断念していました。

 認定NPO法人日本ミャンマー医療人育成支援協会は、岡山大学名誉教授の岡田茂先生がもう30年程前からミャンマーの医療に対する支援を行ない、その事業を組織的に広域的に行なうために創られた認定NPO法人です。
 今まで数多くの病院・学校の建設、ミャンマーに対する医療支援、ミャンマーの医師研修育成教育、助産婦の研修・育成等々、ミャンマーの医療レベルの向上近代化に多大の貢献をされてきました。
 今回は新しい学校の贈呈式やクリニックや日本語学校の視察が主な目的でした。
 特に私は昨年11月に法制化した外国人介護実習生の受入れに係る諸問題を現地に行きこの眼で確認したいと思い同行させていただきました。
 岡山からは4名、広島、東京の方々を合わせ9名の陣客でした。
 成田から直行で7時間、7月12日の夕刻ミャンマーの首都ヤンゴンに着きました。時差は2時間30分。 私が学校で習っていたころはビルマという国名でラングーンという都市の名前でした。
 ちなみに今の首都はヤンゴンではなく、ヤンゴンより北に行ったネピドーという街です。
 初日は、故八田武志さんが寄贈した八田クリニックを見学、そして日本語学校へ。
 八田クリニックは歯科・産科・内科とあるようですが、たいした医療設備もなく産科の診療台がなければクリニックとは氣がつかない程でした。
 しかし、ミャンマーの地域の方々からは大変喜ばれているということでした。
 死んでも名前を残したいならぜひ病院や学校に寄付してみてはいかがですか。
 300万円位で出来るそうです。その後の運営は地元がやりますので安心です。
 又、日本語学校は約50名の若い女性ばかり。1階、2階が教室、3階が宿舎、2段ベッドが所せましと並び朝から晩まで、そして夜間まで日本語の猛勉強、半年である程度まで仕上げようと先生も生徒も必死です。
 何せミャンマーでは公務員の月給が8,000円、若い女性が日本語を習得し、日本へ実習生として来れば手取15万円は稼ぎます。これが3年続けばミャンマーに帰って億万長者です。皆目の色が違いました。
 翌日はみずほ銀行のヤンゴン支社を訪問し、日本からのお金の流れ又、ミャンマーからの送金方法いろいろと教えていただきました。

 午後は別の日本語学校訪問です。ホテル等と違い一般の市中の建物はエレベーターがありません。6階建て7階建てが立ち並ぶ街並みですが、どこの建物もエレベーターはないのです。
 急な階段があり、ビルの窓から紐が垂れ下がっています。
 ドアフォンの代りと物品をこれにぶら下げて地上から引き上げるためだそうです。

 3日目は午前中一人でヤンゴン市内をぶらぶらしました。
 市内の地図を片手に今いるところから地図で行きたいところまでペンで示し、タクシーと交渉です。
 タクシーはメーターがついていませんので全て事前交渉、最初に近寄ってきたタクシーの運転手は私が 3,000チャット(日本円で約300円)と言うと4,000チャット(約400円)と指を出します。私が指を3本出すと仕方ないとのせてくれました。
 市場、寺院ぐるっと廻ってホテルへと少しドキドキする小旅行でした。
 寺院は金箔が施され見事な佇まいでした。(ミャンマーは仏教国です)
 入口に大きな鳥籠がありその中にスズメのような鳥がぎっしり入れられていました。何にするのかと聞いたら放鳥でした、お金でそのスズメを買い空に戻してやる一種の施しです。供養や徳積の一種だそうです。
 私は狭い籠の中に入れられているスズメがかわいそうで、それこそ虐待ではないかと感じました。

 ヤンゴンは街もきれいです。道路には中古ですがきれいな車が走り、食事がおいしく全て安い。
 ホテルはツインの倍の広さの部屋が1泊朝食付で6,500円、ビールは 250円、食事1,000円。
 ミャンマーでは日本円は使えませんからドルに替え、さらに100ドルを現地通貨チャットに替えたところ、日本に帰ってもチャットが半分残っていました。
 雨期でそんなに暑くありませんでしたし、人情もよく安全、大変氣に入った旅でした。
                              代表社員 前原 幸夫
posted by 前原幸夫 at 10:49| 今月の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月04日

7月号の言葉!「宝石箱」

「宝石箱」

 山田方谷という人物を知ってからもう20年近くになります。当時はほとんど知られていなかったその名も今では全国的に評判となりご当地岡山では財界人を中心に山田方谷をより知ってもらおうとNHKの大河ドラマに取り上げてもらう100万人署名まで行われています。
 先日、私が親しくさせていただいているジュエリータナカの田中里味常務から「今、私山田方谷の本を書いているの」と衝撃の言葉を聞きました。
 田中さんは私より少し年下ですが、まさに才色兼備、美しさ、そして頭脳明晰、それでいて奥ゆかしい、女性の鏡のような人であり、又、方谷研究会や100万人署名の会「山田方谷さんを広める会」の世話人をされており、方谷に学ぶ経営者の代表的な方です。
 その方が今本を書いているということで楽しみにしていましたところ、今日(6月25日)田中さんよりその本をいただきました。
 題は『運命をひらく山田方谷の言葉50』というもので、致知出版社から出版されるとのことです。表紙には雲海に浮ぶ備中松山城、美しい写真が表紙を飾っています。驚いたのは推薦の言葉です。
 なんと、ノーベル生理学医学賞を受賞された北里大学特別栄誉教授の大村智さんの序文がまず最初に載っています。私は、すぐに大村教授がなぜ推薦の言葉を寄せているかを理解しました。

 2015年10月5日のノーベル賞を受賞した大村教授にNHKがインタビューを受け、それがテレビで放映されました。大村教授の後ろに「至誠惻怛」という色紙が掲げられており、私はハッとしたものです。「至誠惻怛」は山田方谷の座右の銘だったからです。
 大村教授も山田方谷に学び実践されているのかと興味を持ちました。
 「至誠惻怛」(しせいそくだつ)とは誠をつくし相手をいたわり思いやる心です。その心を持って事に臨めと方谷は説いています。越後の河井健之助が備中高梁で方谷に弟子入りし、郷里長岡へ帰るとき「はなむけ」の言葉として贈ったとも言われています。
 大村教授はなぜ至誠惻怛を飾ってNHKのインタビューに応じたのか(私は偶然おいてあったとは思っていません。)
大村教授も財政難から研究室の閉鎖を迫られ、その後北里研究所の所長として財政立て直しに取り組んでこられました。
 その時から山田方谷の藩政改革と相通じるところがあると感嘆し、「至誠惻怛」の心を研究及び研究所の基本に置いたと言います。(そしてノーベル賞です)
 大村教授をノーベル賞に導いたのは50年に亘る地道な研究はもちろんですが、その基礎にあった北里研究所の「実践の精神」と山田方谷の信条だったのです。

 大村教授は田中里味さんの本にこう書かれています。
 「本書は至誠惻怛をはじめ、心に響く山田方谷の言葉や詩が解説を交えて分かりやすく紹介されており、時々の心の持ち方、身の処し方に多大な影響を与えてくれるいわば言葉の宝箱といえよう」
田中里味さんが宝石店を営んでいるからこの文章になったのかもしれませんが、田中さんはいつもこう言われます。
 「なぜ私が山田方谷さんを学ぶのか、なぜ私がダイヤモンドを始めとする宝石を売るのか、それはどちらも本物だからです。どちらも長い年月をかけて磨かれたものだからです。」と。

 言い遅れましたが、この本は田中里味さん一人が著作者ではなく他に野島透さん、片山純一さんとの共著です。野島さんは山田方谷の6代目の直系の子孫であり、東京大学を卒業後現在の財務省に入省したエリート官僚であり方谷研究の第一人者です。
 又、片山純一さんは岡山県庁の職員として奉職し、現在は退職されていますが在職中は県庁のメンバーを中心とした「山田方谷に学ぶ会」のメンバーとして方谷の研究をされていた方です。
 「その当時、岡山県は最悪の財政状況でした。我々はこれを何とかしたい。そんな時、郷土に偉大な人物山田方谷が居たことを知りました。仕事が終わったあと皆が集まり方谷を学び岡山県の財政を立て直す報告書を作ったものです。」
 当時を振り返り片山さんはこう言います。
 野島透さん、片山純一さん、そして田中里味さんと異色の3人の共著であり、構成も山田方谷の言葉を50選びそれに解説を加えるといったもので、どこから読んでもどこを読んでも完結する形式になっています。
 開いたページに珠言の宝物と出くわすかもしれません。そういう意味では大村教授のいう色とりどりの宝石がつまった宝石箱です。

 野島透さんは、あと書きに、「方谷は貧しい家に生まれ、母を14才、父を15才で亡くしたけれども大志、夢を持って人生を切り開き多くの言葉や詩を残した。幕末から明治にかけて、大転換の時代方谷はいかに考え、いかに生きたか、その経験と知恵は必ずや現代を生きる人々にも多くの示唆を与えてくれるものと信じている。田中里味さんは経営者かつ女性の立場から、片山純一さんは専門家の視点から、そうすることで一人で書いたものよりも幅広い方々に読んでいただけると期待しています。この本を読んだ方が一つでもお氣に入りの言葉を見つけてくれれば望外の喜びである」と。

 宝石箱から氣に入った宝石がとり放題そんな本です。
 ぜひお読み下さい。

     
                         代表社員 前原 幸夫



posted by 前原幸夫 at 18:19| 今月の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月03日

6月の言葉!「有明反省会」

「有明反省会」

日経新聞で「有明反省会」という見出しが目に留まりました。大塚家具の記事でした。
 大塚家具が東京都の有明に本社があるため、「有吉反省会」をもじって「有明反省会」という見出しになったようです。
 あの大塚家具です。もう2年前になりますが、先代社長が一代で築いたビジネスモデルが時代に合っていないと後継者である娘が父を社長の座から引きずり降ろし、自らが社長となったあの大塚騒動、お家騒動のあった会社です。

 私も2年前この「本氣(まじ)」で取り上げました。2015年(平成26年)3月号です。早いものであれから2年経ちました。
 今、読み返してみますと興味深い文章が並んでいます。
「泥試合こそ避けるべき二者択一でなく、いいものが残り悪いものは消える。この原理原則に従い、父子のビジネスモデルの併用を」と言っています。
 しかし、現実は父親を排除し娘の思うビジネスモデルに転換した2年でした。結果は大苦戦ということです。
 ピーク時の売上730億円あった売上は2016年(平成28年)12月決算では463億円と大幅に落ちています。しかも45億円の赤字となりました。
 原因は、娘が先代のビジネスモデルを否定し換えた結果、お客様や社員がついてこれていないということです。当り前の話です。
 長年、先代が培ってきた販売スタイルにお客様も社員も慣れています。一氣には変わりません。
 お客様も困惑しています。今まで大塚家具は高級路線でした。しかし、お客様に身近なイメージを作ろうと中価格帯の品揃えを強化するという方向転換をお客様は安売りだと思います。
 安売り店なら、ニトリと比べます。ニトリと比べれば、はるかに高い価格ですから、お客様は離れてゆきます。
 接客のスタイルも抜本的に変えました。今までは会員登録をし販売員が付き添い、まさに付っきりで店内を案内し、説明をするというスタイルでしたが、これではお客様が自由に店内を見て廻ることができないとの理由で、販売員が必要と思われるお客様にのみ、お客様の様子を察し、お声掛けをする方式に変わりました。
 週末の新宿のショールームは家族連れで賑わっているそうですが、「以前は付いて廻られることが煩わしかった」という声がある一方で、来店客の多くは一通り店内を見て廻るとそのまま出口に向かわれるそうです。お客様との距離、接客のタイミング、販売員の質と量が不足しているとのことでした。最適な販売員を配置し、接客のテクニックを上げてゆく必要があるということです。
 
まだまだ2代目の挑戦は始まったばかりで軽々しく結論をいう事は出来ませんが、新しいビジネスモデル、販売スタイル、店舗イメージを構築、浸透させるにはまだまだ時間がかかりそうです。先代のやり方が古く、2代目の新しい眼、新手法が必要なのは世の習い、世の常です。
 しかし、その時大切なのは、先代のやり方、ビジネスモデルを否定することではありません。先代と別のものを創ることでもありません。
 先代の理念、戦略、ビジネスモデル、手法等々を包含する一廻り大きいビジョン、理念、戦略、ビジネスモデルに組み替えるということです。
 先代の経営を全肯定し、心からの畏敬の念、感謝の念を胸に刻み、それをベースに後継者がよしとするあり方、やり方に変えてゆくということです。
 全く別々のものを創り出すのではなく(新生ではなく)創生です。先代のものを全てのみ込み一廻り大きく組み替えることです。
 経営創生とでも言うべきものです。
 その時一つだけ重要なことがあります。後継者は先代より一廻り大きな理念、戦略、ビジネスモデルを持つわけですから、当然、先代よりも一廻りも二廻りも大きな人間力が必要だということです。これがなければ、うまく行くはずがありません。
 大塚家具の大苦戦も2代目久美子さんの才はあるが、徳(人間力)がまだまだ先代に追いついていないということの表われだと思います。才だけでは、お客様や社員はついて来ません。
 徳あるところに人は集まります。 後継者の健斗を心よりお祈り申し上げます。

                           代表社員 前原 幸夫
posted by 前原幸夫 at 18:04| 今月の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月02日

5月の言葉!「やればできる」

「やればできる」

 4月1日に倉敷支社を立ち上げ、本社より山本という男性社員が異動したということは前月号でお知らせしました。
その山本は中小企業診断士に昨年合格し、倉敷支社では田邉の公認会計士としての業務はもちろん、税理士法人としての業務に加え中小企業診断士としての業務も可能となりました。
 先日清水英雄先生による社内研修を行った時のことです。山本が今回の異動の感想を次のように述べたのです。
「2010年今から6〜7年前、自分で立てた目標がほとんど実現しました。これも『富士山表現道』のおかげ様です」と。
 『富士山表現道』というのは清水英雄先生が年1回、2月の寒く大雪の頃、富士山のふもと山中湖で行う研修です。自らの短期的(1年)中期的(5年)長期的(10年)なビジョン目標を達成するための戦術手法を記入し暗記し、参加者の前で発表するというものです。
しかも、その発表たるや、全身全霊を込めた大声でしかも会場(大きな宴会場)を所せましと動き回り発表していくというものです。
 単に暗誦して言葉にするというものではありません。暗誦したものを大きな声で身体全部を使って表現し、自らの腑に落としてゆくというものです。
 その研修で山本が発表したものは次の通りです。
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 中期戦略の倉敷支社開設、経営コンサルティングはもとより、中小企業診断士の合格等、ほとんど実現、現実のものとなっています。
夢が「叶う」とは、夢を「10回」・「口」に出して言うからだと言います。
常に夢やビジョン目標を具体的に、より具体的にイメージし自分の心に脳みそにインプット、すり込んでいけば必ず実現できるということです。
 「流れ星に願い事を3度言うとその願いは叶う」というのも、流れ星が現れて消えてしまうまではほんの一瞬です。その一瞬の間に3回口にするのですから常に意識し、常に思って、念じていることでなければ口から出てきません。
 逆に言えばそれほどの念いがあるから叶うということでしょう。
 山本の場合も2010年に念じその後ずっと念じ続けたことが今実ったのだと思います。
 もちろん「念ずれば花開く」ですが「行ずれば果、実る」と続きます。念いを現実のものとするための猛勉強、猛努力という実行力もあったに違いありません。

 「自らの念いが強ければ強いほどそれは実現する」という一方、自分が目標とするもの、願うもの、念じるものは自分に達成可能だから、自分にできるものだから目標として掲げ、願い、念じるということでもあります。

 私は60歳になった年の5月連休、24時間100kウォークという大会に参加しました。
 後楽園を5月3日の午前10時に出発し、西大寺、備前、山越えして吉永、和氣、山陽町そして又後楽園に帰ってくるコースでした。
 午後8時頃50k地点(中間点)、翌朝3時頃80k地点、そこでコンビニでトイレを借りました。
立ってすることも出来ず、座って用を足したとき、ふと思いました。タイムリミットの10時まであと7時間残りは20k。これは100k完歩できるなと(実際22時間15分で完歩できました)その時ある確信が湧いてきました。
 人間は自分で出来ないことを問題や課題や目標として認知しないのではないかと。
 私に100kを24時間で歩こうという目標・問題はありますが、100mを10秒で走ろうなんて問題や悩みはハナからありません。
 私に社員100人で、売上15億円の会社を創りたいという夢はあっても、トヨタを抜くような20兆も30兆もの売上を上げようという夢、希望はありません。
 自分が抱く夢、目標、悩み、課題・・・は自分にできることだから認知するのだという確信でした。

 今、目の前にある苦しみ、悩み、胸の中に秘かにしまっている夢、念い、目標、これらは必ず克服達成出来ます。達成できるからこそ、眼に心に見えるのです。
 あとはヤルかヤラないかです。
 ヤレばできるし、ヤラなければできません。
 目の前の課題に挑戦しましょう、決して逃げずに。
 目の前、日々刻々と現れる問題−兆し、これから逃げれば何も出来ませんし解決しません。
 兆しに挑みましょう。
 打つ手は無限にあります。
 やってみましょう、必ず出来ます。
 そうすればおいしい立派な果、実るです。まさに兆しが実れば桃になります。
 やれば出来る!!

                            代表社員 前原 幸夫

posted by 前原幸夫 at 15:29| 今月の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月05日

4月の言葉!「倉敷支社」

「倉敷支社」

税理士を目指したのが高校2年の時でしたので、かれこれ50年になろうとしています。
開業して33年目に入り、大きな転換期を迎えようとしています。現在、税理士法人久遠は岡山市南区に本社を置き、北区富田町に岡山中央支社、里庄町に里庄支社と3拠点でやっており、又税理士の有資格者も私を含め6名となりました。
 私は、今まで5年間里庄支社を管轄する税理士として中国税理士会玉島支部へ所属していましたが、里庄支社の税理士横山が結婚をし子供も生まれ、税理士として十二分の技量が出来たため、本社に異動することになりました。

 しかも、強力な人財が増えました。一人は育ち、一人は入社して参りました。
 この二人を中心にして倉敷に4番目の拠点を作ることとし、4月1日開設の運びとなりました。
 新戦力のうち一人は公認会計士の田邉上智です。彼は8年前の平成20年12月に久遠に入社しました。
 彼はもともと経理学校の先生をしながら公認会計士を目指しており、公認会計士を受験したものの自分では合格に達していないと判断し、税理士の道を選び我が社に入ってきました。
 ところが、なんと公認会計士の合格発表に彼の名前があったのです。合格していたのです。
 公認会計士の資格は試験に合格するだけではもらえません。監査法人等で監査実務を2年やり、3年の実務補習の後に修了考査に合格することが必要です。
 税理士事務所では資格要件を満たさないため、1年で我が社を退社し、日本でもナンバーワンの監査法人トーマツに入社し、監査実務を7年経験、晴れて公認会計士の資格を取得し、ついで税理士の資格も取得し、我が社への入社となったものです。
 彼はつくづくツイている人間だと私は思います。彼が受験し、我が社に入社した2008年当時はアメリカの圧力もあり、日本側が公認会計士の数を増やすと約束した頃であり、今までの合格者約1,000人をはるかに超える3〜4,000人の合格者を輩出していた頃でした。
 9年間の苦学はあったのですが、枠の拡大も一役買っていたのではないかと思います。しかも、我が社に在籍1年の後、監査法人の採用試験を受けたのが2009年です。
 2008年はリーマンショックがあり、監査法人の採用枠は最低でした。採用どころか大量退社という時代、監査法人は狭き門でした。
 しかし、ここでも彼はツイています。我が社に居た1年の経験が生きたのです。
 彼が我が社に入社してくれるという時期に、大規模でしかも難しい原価計算が必要なお客様から関与の依頼がありました。
 私は、田邉ならできると関与を引き受けさせていただき田邉に任せました。この1年の経験をトーマツは評価し、入社が決定したそうです。しかも、先輩の会計士が大量退社後ですから、入社即大きな上場企業を担当し、公認会計士の腕を磨くことができたと言います。
 このツキも実力のうちです。このツキを我が社でも充分に生かしてもらいたいと思います。

 もう一人は、山本という男です。彼は、田邉が担当した難解な原価計算を必要とする企業に勤めていました。元々、管理会計や中小企業診断士を目指していたらしくその企業を退職し、我が社へ入社してきました。勉強しているぞ!と表に見せるタイプではなく、私も彼が中小企業診断士を受験していたことを忘れていたくらいです。
 しかし、昨年朝6時頃ある社員が出社したら、なんと山本が事務所のフロアーに意識不明で倒れていました。救急車で病院に運ばれ、少し病院で休み即日退院ということになったのですが、その原因が勉強のし過ぎ、その日も夜(明け方)まで自宅で勉強し、事務所へ出てきてトイレに行こうとした時、意識不明になり倒れたといいます。
 そんなに勉強していたのかという驚きと、それを少しも表わさない彼の強い精神力に驚かされたものです。 その事件があって数か月後、彼は見事に中小企業診断士に合格し、経営改善計画等これからどんどん中小企業の成長発展に貢献してくれるものと信じています。
 これ以外にも、税理士業界は私よりも長い経験を持つ吉本、がんばり屋の佐藤、彼らを補佐する若手の大室、福田、新婚の井上という7名でのスタートです。
 地域1の事務所を目指して願晴りますよろしくお願い申し上げます。

                             代表社員 前原 幸夫
posted by 前原幸夫 at 19:47| 今月の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月02日

3月の言葉!「ふるさと納税」

「ふるさと納税」

 今まさに、3月15日の確定申告真っ最中です。今年の特徴はズバリ「ふるさと納税」です。
 ふるさと納税をすると納税(寄付)した自治体から証明書が発行され、確定申告書に添付しなければなりませんが、多い方はこの証明書が200枚を超える方もいらっしゃいますし、多くの方がふるさと納税をされている実態がよく分かります。
 元々、ふるさと納税は東京など税の一極集中する弊害を和らげようと始まったものです。
 高校ぐらいまでは多くの方が生まれた自治体で育ちます。しかし、働く場所は東京とか大阪とか岡山県内で言えば、岡山とか倉敷に出てゆきます。それらの人々も生まれた自治体、育ててもらった自治体の税金を使っています。小中高校の学校教育費用、医療費など様々な行政サービスは生まれ育った自治体の税金で行われます。
 しかし、働く街は生まれ育った自治体ではなく都会ですから、当然納める税金も都会に入ります。都会の自治体は税収を得ますが、自分が生まれ育った自治体には税収が入りません。そこで、考えられた制度がふるさと納税です。
 今は都会に住んでいても自分を育んでくれたふるさとに自分の意思でいくらかでも納税できる制度として始まりました。いわば生まれ育った街への恩返しです。安倍内閣の地方創生、地方を元氣にという政策の一端でもあります。
 「ふるさと納税」と言っても実際は都道府県、市町村への寄付です。こんな崇高な理念の元、始まった「ふるさと納税」も大きく姿を変えているようです。
 その原因の一つは、寄付先の自治体は、自分が生まれ育った街でなくとも自分の意思でどの自治体でも良いということです。本来、その自治体の政策や集まった寄付金の使い道に賛同して、寄付先を決めるであろうと思われていたのですが、寄付をいただいた自治体がその寄付の御礼の品に地元の特産品などを用意していたため、その御礼の品を目当てにどんどんとこの制度が拡がってゆきました。

 どんなものがあるのか見てみると、多いのは地元の食材で特に人氣があるのはが肉類です。
  寄付1万円の御礼の品として、
   佐賀県嬉野市 佐賀牛切りおとし1s
   宮崎県都城市 大万吉豚4sセット
   山形県新庄市 新庄米20s
   山形県東根市 さくらんぼ1s
   高知市四万十町 うなぎ蒲焼3本セット
   高知市奈半利町 じゃがいも10s 
  等々、お肉・野菜・酒類・地元特産品をこれでもかと送ってくれます。

 昨年のデータですが、納税ランキングでは宮崎県都城市が42億円、静岡県焼津市が38億円。
 なんと岡山県備前市が27億円で全国第5位に入っています。備前市のホームページを見てみると、なんと100万円以上の寄付をした方には山本雄一とか岡田輝とかといった有名備前焼作家の壺や水差しがいただけるようで、金額では全国第5位なのに寄付件数では10位にも入っていない謎が分かるような氣がしました。 
 ただ単なる御礼の品目当てでなく、自分の好きな街や寄付の使い道に賛同して、又、災害支援などでふるさと納税をされている方も大勢いらっしゃいます。
 
私も昨年、笠岡の港で吐血した際、笠岡市の救急車で倉敷中央病院へ搬送されたこともあり、わずかですが、笠岡市にふるさと納税させていただきました。
 最近、GCF(ガバメントクラウドファンディング)というものもあります。GCFというのは、自治体が行うプロジェクトにふるさと納税をし資金を全国の不特定多数の方々から集めるという手法です。
例えば、広島県神石高原町では、「ピースワンコ・ジャパン」プロジェクトというのがあります。犬の殺処分をゼロにする運動です。犬の殺処分をなくすため、犬の保護施設を建設したり、譲渡先を斡旋する譲渡センターを開設したり、犬の健康管理やトレーナーによるしつけなどを行ない平成24年には広島県で2,342件あった犬の殺処分をゼロにしようと活動しています。 このようなプロジェクトにふるさと納税(寄付)をするのです。

 このように様々なふるさと納税があり、又手続きも簡単、実質2,000円の負担です。
 是非、生まれ故郷に又は応援したい自治体にほんの少し税のおすそ分けをしてみてはいかがでしょうか。
 身も心もそして冷蔵庫の中もいっぱいになるかもしれません。

                 代表社員 前原 幸夫              
posted by 前原幸夫 at 16:45| 今月の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月01日

2月の言葉!「アメリカファースト」

「アメリカファースト」

 2017年1月20日、世界は息を飲んでこの日を迎えました。第45代アメリカ大統領にトランプ氏が就任した日です。それから未だ10日程しかたっていませんが、矢継ぎ早に公約に掲げていた、一見ムチャクチャな政策を大統領令として署名しています。
 あまりにも型破り常識はずれな政策、方針の数々です。閣僚人事についても人種差別主義者、対中強硬派の元軍人や大企業の経営者が多く、バランス感覚を重視してきた今までの人事とは全く違う、トランプ氏の好き嫌いがはっきり出ている陣容となっています。
 政策的にもこの人事から見て推測できる通り、オバマ大統領の進めてきたTPPは離脱へ、医療保険制度や同性婚解禁などは逆戻りするでしょうし、経済的にもアメリカ以外へ工場を建設する等の投資についてアメリカへ輸出する際には高い関税をかけ、自国の経済を守るという方針を徹底してゆくでしょう。日本も例外ではありません。  
 特に自動車は散々です。日本の車は性能が良く、故障しない製品の力で米国内での販売も好調なことを逆恨みして、罰課金的なものをかけてくるか、アメリカ製の車を無理に日本に押し込んでくるか、いずれにしても厳しい二国間交渉が待っているでしょう。不法移民を排除し、メキシコ国境に壁を作るという奇想天外なことを本氣で考えている大統領の出現です。

 今、世界を覆いかけている暗雲は、何もアメリカだけではなくて、ヨーロッパやアジアにも広がりつつあります。それはポピュリズムという黒い雲です。ポピュリズムとは本来、民主主義のあるべき姿でした。一般大衆の利益や権利を守り、大衆の支持を基盤とする政治運動でした。
 しかし、最近ではだんだんと変節してきているように思います。ここ数年特にそれを感じます。例えばイギリスのEU離脱の国民投票。本来EUを離脱すればイギリスの持つポテンシャルがそがれるのに、国民はEUに対する上納金や難民の受け入れが嫌で、離脱の道を選びました。その後、冷静にイギリス国民が将来を見た時、これはマズイと大多数の国民が思ったでしょうが後の祭りです。イギリスはEU離脱の道を突き進んでいます。短期的な利益にあまりにも目を向けるポピュリズムです。

 アメリカファースト、イギリスファースト、東京ファースト、最近よく耳にする言葉です。アメリカだけが一番、イギリスだけにとって一番いい事を、東京都民だけに一番メリットがあるように政治が動くという事です。
 非常にみかけは、よく聞こえます。しかし、アメリカファーストとは世界のためにではなく、アメリカのために政治を行うという事です。アメリカの雇用を創出し、失業率を低減するために輸入を制限し、国内に投資を持ってくる企業は優遇し、そうでない企業には揺さぶりをかける。アメリカの今まで持っていた世界の警察官の役割を経済負担の面から放棄し、多額の負担を各国に負わせようとしたり、財政的な手当を求めることなどです。

 しかし自国だけがよくなる、自分の街だけがよくなる、自分の会社だけがよくなる、自分の家庭だけがよくなる。そんな政治が、そんな世の中が永続きするでしょうか。一瞬そんな時が来るかもしれません。しかし世界がよくなり、自国もよくなるのです。日本がよくなり、自分の街もよくなるのです。他の会社や他の家庭もよくなることにより、自社や自分の家庭もよくなるのです。
 今や地球は一つの家族であり、複雑に絡み合い、一国だけで、一つの街だけで、一つの会社だけで、一つの家庭だけで生きていくことはできませんし、豊かに幸せになることはできません。また、他の国や会社や街や家庭を踏み台にし、犠牲にして富を得、繁栄してもそれは真の繁栄でも幸福でもありません。
 事実、今後メキシコから安い車を輸入しないアメリカ人は、自国で生産した高い車を買わされるのですから不利益はアメリカ国民に負わされます。
 いまや国際分業の時代です。様々な国が自国の一番の能力を出し合い、世界に貢献する。一国は他国のために、自社は他社のために、わが家はお隣のために尽くしていく、この御礼やお返しに富や幸せがもたらされます。
 富や幸せが自国に自分の家の中にあるのではありません。富や幸福は他国に、他人の中にあります。そしてその富や幸福はいかに他国を富ませ、幸せにしたかによって自国にもたらせるものだと思います。
 企業の損益計算書がそうです。「売上とは自社が人のためにしてさし上げた金額のトータル」です。「仕入とか経費は、他社が自社のためにしてくれた金額のトータル」です。  
 利益は売上が仕入や経費を上廻る時に出てきます。
 自社が人のために他社のためにしてさし上げたトータルが多い時だけに!!


                           代表社員 前原 幸夫     
posted by 前原幸夫 at 18:34| 今月の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月01日

1月の言葉!「新年あけましたおめでとうございます」

 平成29年の幕明けです。皆様方にはおだやかな陽差しの中、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年は、私達夫婦共々、入院というアクシデントに見舞われ、皆様方にご迷惑ご心配おかけいたしましたことを心よりお詫び申し上げるとともに、皆様方からいただいたご厚情に感謝申し上げます。
 平成の御世も30年になろうとしています。平成元年は消費税元年でもあり、3%で導入された消費税も10%になろうとしています。
 今年、一番の出来事はやはりアメリカ大統領の交代でしょう。トランプ、プーチン、習近平、なかなかの強者揃いです。大激突が予想されます。時代は大きく変わるでしょう。
いや、揺り揺られるでしょう。しっかりとした軸足を、しっかりとした思想や考え方につけていないと右往左往だけでなく、上に行ったり下に行ったりの時代が来ます。
 左右への対応はしっかり足を踏ん張っておけばいいですが、上下は違います。
下に行った時は屈(かが)むことです。上に行った時は伸びて立つ、この繰り返しです。しっかり屈むこと、屈むことができるかどうかが鍵となります。
 戦後70年、坂本九の歌ではありませんが、上ばかり見て歩いて来ました。これからは少し下を見て歩く必要があります。
 少子高齢化は否応なしに進みます。財政状態はマイナス金利のおかげ様で少し利払いの負担は軽くなっていますが、債務残高は増え続け、GDPの2倍の1,000兆円を超えています。
 これから益々、社会保障関係費、防衛費は増え、赤字財政は深刻化してゆくでしょう。
 国際的にもロシア、中国のみならず、自国第一主義が蔓延し、アメリカ、EUでさえも、日本の味方ではなくなってきます。
 そんな中、我々中小企業の生きる道はどうあるべきでしょうか。今年、少し屈んでみませんか。人も物も金も、そして利益も。
 幸い、安部総理の支持率も高く2020年東京オリンピックまでは、今の景氣は続きそうです。
 これがラストチャンスかもしれません。
 人財に投資し、機械や設備に投資し、お金も少し借り増してみる。自動的に利益は減ります。これから3年内に自立した社員が自立した設備で、お客様の満足度を上げてゆく。
 そして、早期に無借金の体質に創り替えてゆくことです。お客様に本当に寄り添えるかどうかが鍵となります。
 私が住んでいる岡山市郊外にある大原という地区は黄ニラやパクチー、中原という地区はネギ、宮本という地区はニンジン等根菜類で御殿を建てている農家が多いところです。
 絶え間ない品種、作物への挑戦で、自然のリズムに合わせ24時間365日働き、後継者を養成し、その後継者が又新しい品種、農法を改良してゆくという好循環を生み出しています。
 皆が見捨ててゆく農業でです。背伸びせず、少し屈めば、足元がよく見えて来ます。
我が社は何業なのか、我が社の特色、強味は何なのか、弱味をどうすれば克服できるのか。
 お客様の真のご要望、真の困りごとは何なのか。それを感じ取れる社員、それを商品サービス化していける設備、それを解決できる会社が残っていきます。
 世界の情勢は少し背伸びしなくてはなりませんが、自社を取り巻く状況、自社の進むべき道は、身体を屈め、よ〜く見れば分かってきます。
 そこへ、少し利益を圧縮してでも、人・物・金を投資するそんな時だと思います。
 これから、3年間ラストチャンスをものにして下さい。しっかり体力をつけておいて下さい。その後予想される厳冬に備えて、我々久遠も今年2月は倉敷支社をオープンし、公認会計士の田邊上智のもと地域密着度を上げ、共にこの大激変期を乗り越えてゆく所存です。
 今年一年、何卒よろしくお願い申し上げます。


                             平成29年 元旦 
                             代表社員 前原 幸夫
posted by 前原幸夫 at 00:00| 今月の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする